《MUMEI》

ヤマトがアキナを突き飛ばしたんだ、

そして、離れる方へ移動した、けど

なかなか、早くなったじゃねーか

………一瞬で、ヤマトの行く手を遮った俺

……綾波さん、動きが違うね

しょ、翔太様
ほ、本気ではなかったのですね

お、おい、綾波

俺を止めようとした綾波さんが、
床にへたり込んだのを、宮本さんが抱きとめたんだ

小賢しいんだよ、女の浅知恵がよ
別に俺はヤマトと仲悪くねーぜ、
仲良くもねーけどさ

ふぅっ、

小さく息を吐き出したヤマト、

動いたら、腹減ったね、
宮本さんのおごりかな?

な、お前金持ってんだろうが!

綾波さんを抱っこ出来たろ?

はは、なるほどね

パシィーン

どこ触ってるのですか!

綾波さん、胸を揉まれたんだ
ドサクサに紛れて宮本さん、
確かにあの胸は魅力的だけど……

………まじかょ…

宮本さんがボヤいてた

夕食を部屋まで運んでもらったんだ

すっごぃ、美味しい

良かったね、眞由美、コレも美味しいよ

交換して

うん

お皿を眞由美と交換したんだ

トリュフやら何やら、メッチャ高いモノ、頼んだんだよね

綾波さんなんか、高級なワインを頼んでた

総額20万近いかも

高くついたね、でもおっぱい揉めたじゃない

笑いながら言った眞由美に

けっ、安いもんだよ、
誰かさんなんの命懸けに比べりゃぁね

宮本さんがヤマトを見ながら言ったんだよね

私のバージン、安くないわよ

そう話した眞由美が俺をチラッと見たんだ、
様子を伺うような感じでさ

いちいち言葉にすんなよ……

まだ、気にはしてるんだ?

………あのなぁ、誰も使ってない穴を好き勝手にされたんだろ?
そんで俺を好きだったとか言っといて、
気になんねーはずねーだろが!

好き勝手になんてさせてないわよ!

ゴムしてたからか?
カンケーねーよな、んなのよ

な、なによ!

だいたいよ!
オレと眞由美の話しだろ?
ヤマトはかんけねーだろが……
女々しいことしやがった件は、半年入院でチャラだろ…
今だったら、殺してたかもな、
よく生きてたね?

ざけんな………死んだと思ったぜ、あんときはよ

力の使い方を知らなかったからな、
波動が、お前を包んでたから壁が壊れて力が分散しちまったんだよ、

眞由美が、お皿をまた、取り替えてたんだ

これも美味しいよ

眞由美ぃ、デザート食べなからご飯食べれるの、よくなくない?

だってぇ、お腹いっぱいになっちゃったら食べらんないもん……

ったく、強引に話を逸らそうとしやがって、
………自分でふったくせに
ま、いっかぁ

……そだね、うん、美味しいや
お土産にもって帰ろうか、宮本さんの財布あるし

勘弁してくれよぅ

んだよ、ビビリ、俺を止めてみろってんだ

………ムリだ、確実に死ぬ

綾波さんは駆け寄ったぜ

……凄い動きだった、
格段にスピードが増してる

波動を少し使えるんだよ

な?!

翔太様に……抱かれてからです
でも、頭に肉体が追い付かなくて

スーツ着てりゃぁ、まぁ使えそうかい?

はい、なんとか……

これも美味しいなぁ、おかわりしちゃおうかな?

眞由美ぃ、ったくもう、わかったよ、何でもおごるから、
翔太の首に縄つけといてくれって!

必要ないわよ、闘気は出してたげと、殺気は無かったもの……

綾波さん、飲ませて

あ、翔太様

………俺にはワインの味、わかんないかも

綾波さんのグラスで飲んだんだ

止めてよ、そんなんでも私、嫉妬しちゃうんだから……

くだらねーことさせたバツだよ

なら、アキナが一番わるいんじゃない?!

だな、パンツでも脱がすかな?

え?!

酒井さんに言っとけよ、
次にめんどくせーことさせたら、シバくってさ

なんで脱がすのよ!

痛いってぇ、眞由美ぃ

俺、耳を引っ張られてたんだ



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