《MUMEI》
スタート
部屋を探してたんだ、
アキナと一緒に暮らす部屋を

この前、朝までイチャイチャしてた日
出掛けにとなりの人とばったり合ってさ、

うるせーんだよ、不細工な女引っ張りこんでよ!

って、怒鳴られたんだよね

アキナが、ごめんなさいって言ったら
隣の人、フリーズしてたよ

こんなボロアパートに、アキナみたいな女が来てるなんて、
誰も想像しないよな

変かな、俺、優越感感じてたんだ

駅までの道のり、そんなことを話したら

私が居るのよ、優越感持ってよねって
冗談ぽく言ってたけど
そういうセリフ、似合うなって

やっぱ、メッチャ綺麗だよなぁ、アキナ

俺の、彼女なんだなぁ
幸せが溢れてきた気がしたよ

携帯電話も買ったんだ、
二つね
俺とアキナと、同じスマホの色違いを

タクヤさんとイズミさんと同じキャリアにしたんだ
定額で話放題になるからって

んでもって、一応母親に番号を知らせたんだけどさ

アンタ、学校ちゃんと行ってるの?!

電話番号どころじゃなかったな
いきなりお説教されたよ

単位も取ったよ
全部、優だよ

アキナを見ながら話してた
アキナ、笑ってる、会話が聞こえてたのかな

仕送りに手をつけてないことを、知ってたみたいだった
通帳は実家にあるし、俺、口座すら見てなかったもんな

学費は納めてくれたて、

生活費は自分で何とかするよ
それに、俺さ引っ越すから

なんで、引っ越すの?
そういう事はお父さんと話しなさい!

決めたんだ、もう、じゃぁね

電話を切ったんだよね

仲悪いの?

ん、意地の張り合い中、かな?

くすっ、私もだよ
だからね、キャバクラで働いたの

胸とか触られたの?

またぁ、胸は触ってこないわよ、警察呼ばれるよ、お店に、
手や脚は、どさくさ紛れに触ってくるけどね

アフターの、ときは?

あのねぇ、アフターした時の方が、お店より女の子は警戒するよ
それに、お客の行きたい店なんかに行かないもの、
知り合いがいるお店なら安心でしょ?

そっかぁ

嫉妬深い?

たぶん、かなり

くすくす、

んだよ、笑うことないじゃんかぁ

嬉しいの、そんなことも

私も親と話そう

そう言ってたアキナだけど、
滅茶苦茶だよって、思ったんだ

うん、元気にやってるよ、
ねぇ、お母さん、彼氏できたの
同棲するね、

そんな乗りで話すのって、驚いたんだ

電話代高くなっちゃうから切るよ

すっげーや、アキナ

なんか、言ってた?

うん、ちゃんと避妊しなさいって言ってたよ

なんかさ、そんな、言葉聞くと
アキナの親公認でエッチして良いってこと?
とか、考えちゃってさ

くすっ、まだしてないのにね、最後までは

アキナ……

ぁ………エッチ、おっぱい触ったぁ

パンツも見ちゃお

………やらしぃ

こんなことしても、許されるんだね

………うん、そんな風に、触りたかったんだ?

うん

…………

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