《MUMEI》
Spring nation...
………


……







冷たい感触が、身体を包む
ボクは眠っていたんだろうか?
随分と時間が経過したように思えた…



…頭がボーッとする


少しずつ記憶が戻ってきた

ッ!


ガバッっと身を起こす、辺りは浅い水瀬だった

…水!?
さっきまで花畑に居たのに!?

「そうだ、二人は…?」
周りに人影が無い
上を見上げると、巨大な樹木の枝葉が陽を遮っていた
隙間から所々光が射し込み、幻想的な雰囲気を作りだしていた


「とにかく、一度秘密基地に戻って…」


湖から出て、ボクはカーディガンを軽く絞る
水を吸った服が肌に張り付いて気持ち悪かった
(男ならパーッと脱げちゃうのにな…)


改めて辺りを見渡す、巨大な樹木、とにかく木々が発達している

まるで、森の王国のようだ

何もかもがおかしくなった現状に、ボクはポツンと置いていかれたような感覚に襲われて怖くなった

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