《MUMEI》 でね、ほら、私が証言しないと、 タクヤの立場が悪くなるじゃない そうですよね…… アキナも、同じことしたわよね? オープンにしたものね それしか、方法見つけられなかったから 私もよ、女って不利よね レイプは最悪だわ ですね…… でも、迎に来たんですよね? タクヤさん うん………考えても見なかったわ、 私は一気に株が下がったもの、 犯された女って事でね、 仲間からもね…… 俺の女に粉掛けてるの、お前らか? 汚れ女を、自分の女って…… 女は、そんなこと言われたら、嬉しくて、でも、申し訳なくて…… うん、そうよね、 タクヤね、自分のせいで恥の上塗りさせた、 そこまでして自分を守ろうとしてくれた、 だから、今度はオレが守る番だって、 ………けど、素直になれなかったの でも、いっしょに居るとやっぱね… でも、身体も心も……重なりきれなかったの わかります、それ…… ずっと、どこかで尾を引いてたわ、 それを断ち切るきっかけになったのか、ノブよ …………私も、白状しちゃいますね 犯されてるし、援助交際もしてきてたし、 身体は大切にしてなかったの、 タクヤさん、かっこよかった、 けど、男なんてみんな、同じ ほら、手を出してきなよ、 好きな女が居たって、私とやりたいのよね………って…… 相手にされなかったですけどね タクヤね、仲間内の女、かなり食ってるのよ、 でもね、自分からは誘わないの、 強引に寄ってきた女にね、遊んでいいのか? それで、うなづいたら食うのよ ヤリチンなんですよね? そうね、100人越してるでしょ? 数えてねーよ くすっ、ノブが羨ましそうな顔したわよ いつもなら叩くんですけどね…… くすっ、悲しい顔になったわ、 わかりやすいね、ノブ 嬉しかったな………変な慰めとか、同情とか、要らないもん…… 人の痛みがわかるんだよ、 コイツはさ なによ、初めは見下してたじゃない ノブだけじゃないわよね? アキナもよね? ………そうだな、バカ女に、世間知らずのネクラなガキ、 そう思ったな 私はバカ女ですけど! ノブは違いますからね! ……ほんと、ムキになるよなぁ、 ノブの、ことになるとよ アキナは、自分より、ノブが、大切なのよ でも、ノブはそれが不安なのよね? 自分の犠牲になるんじゃないかって、 だって、ノブも 自分よりアキナが大切なんだものね …………だからよ、自分を大切にしろよ、 結局それが、相手を大切にすることになるんだぜ はい………今は、そうできてます だよな、見ててわかるよ アキナは出来てるよな …………ノブは、男だから良いのよ そうだな しかし、良い女になったよな、アキナ 元が良いからよ 見かけの話じゃねーよ、 今だったら、頭下げてもやりてーな そそるぜ、マジ ノブが怒るわよ 怒れねーよ、イズミのレグ、見てたもんよ、 見てたわね、毛なんかはみ出さないわよ あ、その、あの…… 私も気付いたよ アキナ…………み、み、みちゃうよ… 露骨に見すぎよ ごめん……… 噂されてるのよ、結構見てくるよねって え?! くすくす、問題は、見られてる女が喜んでるってことよね、 アキナ、心配よねぇ ………ほんと、急にモテ出したもんね 痛いよぅ ムカツク……… 俺、悪いの?! 悪くないからムカつくのよ! 痛いってばぁ! ホッペをつねられたんだよね、アキナに んだよ、打たなくたって……同じじゃんかぁ………痛いっす… …………… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |