《MUMEI》

「塾、塾、塾、塾、塾だなぁ〜。」






塾帰りに千夏が言った。









「まあね。」







私は素っ気なく力をいれてない足でペダルをこいだ。









「遊びたくない?」









「まあね。」







そう言ったら、千夏がケータイをとりだした。









今日集まれる人だけで花火やろう!なんて いいだした。









みんな知ってる人だったけど 話したことはあんまりない人たち。










正直最初は帰りたかった と思う。

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