《MUMEI》

「―――――……!!」








声が 息が








口の中に舌がはいってくる









抗うのにびくともしない








一之瀬君の前で こんなこと








やだ










「―――ん―…ふあ!」








やっと離れて、息を深く吸う







「…はぁ………何すんの……!?」










泣きたくない






でも










「一之瀬クンに、槙村は俺のだってこと、見せとこうと思って」









笑みを浮かべてはなしてる







「なに…それ……!」









絶対かお 赤い






「サイテーだよ…!」









涙が止まらなくて 本当に 嫌だ

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