《MUMEI》

「ねっ!!優っ、来週の日曜日暇?」
「んー、多分・・・」
「じゃさ、遊ぼうよ!」
「いいよ」

あー、よかった!!
ドタキャンされなきゃいいけど・・・


-------日曜-------
「久しぶりっ」
「だね」
なんかいつもと違う・・・
「どうした?もしかして熱ある?」
「うん。ちょっとね・・・」
「大丈夫なの??・帰ったほうがよくない??」
「んーじゃあ少ししたら」
「うん」

いつも優はそうだった
体が弱いのか熱を出してくるときのが多くて・・・
それでも一年前にはドタキャンされてたのに今は少しでもって来てくれるようになった

私たちの関係は私から見ても付き合ってるなんて言えるような関係ではなかった
メールも電話もいつも私からで、中学が違ったから知り合った習い事のスイミングでしか会えなかった
デートも公園で話すだけ

確かに友達と比べると悲しいこともあったけどそれでも幸せだった

私たちは高校1年生の夏まで付き合った
でもその頃の私には大切な思いよりも欲のがかってた
そんな私たちにもおわりがきた
ただただシンプルに終わった
当時の私には未練なんて何もなかった

でも一年たった今なんでだろうあのころに戻りたくて戻りたくてつらい



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