貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》サムライ
「幸司!そろそろ塾に行く時間よ。」
母が呼んでいる。雨は憂鬱だ。つい反発したくなる…。
「わかってるよ!!」
幸司が叫ぶのとほぼ同じタイミングで部屋の外が薄紫の閃光に包まれた。
次の瞬間、家の電源が全て切れた。
慌てて窓から外を見ると、近くにあった大きな大木が燃えていた。
「こりゃひどいな…。」
そう呟いて幸司が大木から目を離そうとした瞬間、木の陰に人の足が見えた。
「嘘だろ!?」
無意識に階段を駆け下りて外に出た。そのまま燃え盛る木の陰に行くと、やはり居た。
剣道着を纏ったロングヘアーの少女。
「おい!大丈夫か!?」
幸司が少女を抱き起こして言う。
「……ん…?」
どうやら少女は気を失っているらしい。そのまま雨の中に放置する訳にもいかず、幸司は家に運ぶ事にした。
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