《MUMEI》
先行投資。
「お兄ちゃ〜ん!」

おー、おぉ。満面の笑みを浮かべて駆けてくる。かわゆいのぉ!いかん、いかん…にやけた顔を引き締める。


可愛いこの子は隣の子。何を隠そう、俺の想い人。え、ショタだって?確かに今はショタかも知れないが、後何年か経てば、俺と釣り合いもとれ食べ頃になる予定!


『葵くん、はいこれ!お土産物だよ。』


「え?うっわぁぁ…すげッ!カッコいいね、ありがとう!お兄ちゃん。」


「あ、着けてあげるよ。ちょっと貸して?」


俺は、ロンドン限定販売のハードロック系、リストウオッチを、葵くんの細い腕に着ける。


「わっ、計ったみたいにピッタリだね!お兄ちゃん、凄いや!カッコいいなぁ…」


…ぐふふっ、そうだろうとも。葵くんのサイズなんて、どこもかしこも把握済みだぜ!!事前にサイズ修正済みなのさ。


「でも、いつも僕だけ貰ってばっかりで、悪いよぉ!この前だって…」


済まなそうに、首を竦めて上目遣いで俺をみる葵くん。


『ゲフンッ…』

葵くん、ナイスリアクション!いやいや、お兄ちゃんを萌え殺すつもりかい、うっかり鼻血が…。


『気にしなくていいんだよ。俺が勝手にプレゼントしてるんだから。葵くんが喜んでくれたら俺も嬉しいよ。』


「ありがとう、お兄ちゃん!」


『それより、夏休み入ったろ?どこに行きたいの?』


「あ、うん。えっとね、ポケモンの映画と、USJのスパイダーマンとね、海やプール…」


一生懸命、遊び先候補を挙げる葵くんに、優しく相づちを打ちながら、内心、指折り数える。後、何年待てば良いのだろう?かと。いや、待つのも寧ろ楽しみで、美味しく育つ為の先行投資ならば悪くない。


「あのね、僕…」

葵くんが、モジモジしながら呟く。


『ん?』


「僕が、大きくなったらお兄ちゃんに沢山プレゼントするからね。それまで待っててね、お兄ちゃん!」


『ははっ、そっか。ありがとな、葵くん!』

葵くんの、柔らかな髪の毛をくしゃりと撫でて、どす黒く笑う。

俺の光源氏計画は、順調のようだ。


…勿論待ってるよ、葵くん。その時が来たら、覚悟しなよ?君の全ては俺の物なんだからね…




終わり



……………………………


大きくなった葵くんのプレゼントは、やはり身体で御奉仕←コラコラ。


駄文失礼しました。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫