《MUMEI》

自分の彼女の秘密を、知らずに進むのと、
知った上で向き合うのは違う

そう、新田さん言ってたな

ミカさんも、普通なら話さないって、
俺とアキナを、見て
そんなのも悪くないなって思ったんだって

けどさ、

ヤリマンでも、愛せるの?
ねぇ、してみたい?わたしと、
アキナより上手だと思うよ

せ、迫らないでよぅ

満足してる?
知らない事、教えてあげるよ、

ま、まにあってますから

お酒を飲んだミカさんが、俺の隣に来て、
迫ってきたんたよね

何やってんだ?

新田さんの、友達が声を掛けてきたんだ

見てのとおりだよ、ノブを襲ってるんだ

いいのかよ、付き合ったんだろ、お前ら

店の中じゃ入れるまでしねーだろうさ、
コイツ、ホント、なんでモテモテなんだかよ!

だってぇ、ノブ、やらないんだもん、
やりたがる男ばかりなのにさ、

胸くっつけないでよ!

くすっ、アキナより大きいでしょ?

た、助けて

逃がさないわよ!

うわぁっ

可愛いのよねぇ、
なんでかな、母性本能くすぐられるのよね

ミカさんの化粧の匂いに包まれた

服にファンデーション付けちぇよ、
帰って喧嘩だな

や、やめて、アキナ怒るとタチ悪いんだからぁ
うわぁっ!

襟にルージュ付けられた

ぷっ、シメられちまえ、
人の女をたぶらかしやがって!

俺、なんもしてねーじゃんかぁ!

あ、ノブ来てる

本当だ、アキナ連れてないわね

ミカがくっついてるわよ

へーきへーき、新田とくっついたから

そうなの?

ノブ、同席させてね

た、たくさん来たぁ
か、帰りたいょ

ノブ、逃げ道はねーぞ、諦めな

新田さん!

くそっ、笑ってやがる

…………

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