《MUMEI》
四人のお正月
大掃除どころか、何も準備してなかったんだよね、
タクヤさん達もそうだったみたいでさ
のんびりしようぜって、温泉を予約してくれてたんだ

大晦日の、夕方に、宿に入ったんだ

豪華な部屋で、豪華な夕食を食べた
お酒も飲んでさ

不思議だなぁ、この四人で居ると話が尽きないんだ

四人で温泉入ろうよ

アキナが、言ったんだよね

お酒を持ち込んでさ

男は腰にタオル巻いて、
女は身体を包むように、バスタオルを巻いて

けど、湯船の中で外したんだ

顔を撫でる風は冷たいのに、
お湯は暖かくて

澄んだ空気に星空が瞬いてて

露天風呂の間接照明の光の中で、
アキナとイズミさんが、毛も隠さず

見せてあげる、

立ち上がってたんだ

美しい、
なんて、美しいんだって、思ったよ

ドキドキもした

モデルして、裸は見せたくないけど、
こういうのなら、私、へーきなの

アキナの言葉

綺麗だ、どうして俺なんかを選んでくれたんだろう?
震えるほど、綺麗だよ

タクヤさんが、見てるよ

構わないよ、隠したら勿体無いよ

ノブ、私も見てよ

やらしく見ちゃうよ、
なんて、素敵なんだろう、
目に焼き付けときたいよ

やらしく見ても構わないわよ
ね、アキナ

うん、構わないわ
タクヤさん、そそる?
私の身体

………綺麗になったなぁ、
震えるほど綺麗だよ、アキナ

ノブが綺麗にしてくれたの

どこも隠さず、惜しげもなく、
その、体を見せつけてたアキナ

わたし達ね、その辺の男に燃えないのよね、
アキナと、たくさん話したけど、
やらしく見られて嬉しく思うのは、目の前に居る二人の男になの
けど、触らないでね、
アキナはノブしか受け入れられないの、
だから、私も、受け入れられないの

先はわからないわ、
今は、こうして見せつけたいだけなの

ずっと見てたいな

タクヤさんの言葉にうなづいたんだ

寒いからお湯に入るわよ

あ、終わっちゃったぁ

俺の言葉に

せめて後一分見たかったよな?

タクヤさんが言ったんだ

うん、もっと、見てたかったよね
人生の中で1番美しいモノを見た気がするよ

俺、そう言ってたんだ

……………

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