《MUMEI》 四人で初詣に出かけたんだ、 凄く混んでた 知らない街並は、とにかく新鮮な感じがしてさ、 山道の列を並んでるときも、アキナと手を繋ぎながら、四人でずっと話してたんだ 三時間ちょっと並んだけど、苦じゃなかったな、 風は冷たくてさむかったけど アキナの、手を、 俺のポケットの中に入れて握ってて、 四人で話してたらあっという間に感じてさ お参りして、 お土産物を見て、旅館に戻って来た時には、 もう、暗くなってきてて、 昼と夜の空が山間で混ざりあってたんだ アキナが、空を見上げてた 不思議だね、当たり前の自然が、こんなに染み渡るなんて うん、ノブも感じてたんだね? 気にもしてなかった事に、気付かされるね、 自然の雄大さと、美しさに うん……… 色んな物に気付かされるよな タクヤさんの、声 うん、ノブが、現れてから、 たくさんのことを見つけたよね イズミさん、そう話してた キーなんだよ、ノブは、 新しい扉を開けさせてくれたんだ、 見過ごしてた物を、しっかり受け止められるようになったぜ そうね、わざと避けてた事も、真正面から受け止められるようになったわ 私なんて、生まれ変われた気がするもの、 本当に、出会えて良かった 何度もフッた癖に…… だってぇ、ガキ臭かったんだもの、 でも、あれだけ好きって言われたら、悪い気はしなかったわよ んだよ……相手にもしてくんなかったじゃんかぁ くすっ、そうね、 不思議だね、どうしてこうなれたのかなぁ? こんなに私を抱いた人、居ないよ こんなに、中に出した人も居ないわよ こんなに、感じさせてくれた人も居ないわ 全て、ノブが1番よ 突然そんなことを言われて、俺、戸惑ってたんだ アキナが腕を組んできた お腹すいたね 可愛い顔を見せて言ったんだ ………… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |