《MUMEI》 そのあと結局すきな人は言わないで、八木君とわかれた。 私は千夏と二人になって、ちょっと話した。 千夏には好きな人がいない。 でもつくるって言ってつくれるものでもないし、黙ってることにしてる。 でも、千夏もときどき、本当にときどき。 「いいなぁ、恋。」 なんて言う。 そんなこんなで帰宅した。 お母さんには遅かったねって言われたけど、なんだか良い日だった、と思う。 前へ |次へ |
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