《MUMEI》

タッタッタッタ
後ろから誰かがこちらに向かって走って来ている
「さつきーーっ!」
自分の名が呼ばれた気がしたので振り返る
「!?」
何故、愁君がこちらに向かって走って来ているのだろう
しかも、自分の名を呼びながら
なんだろ?なんか…怖いっ!!!!
「よしっ 逃げよう」

ちょっ、あいつ逃げるきだな
「貴様ぁぁぁ 逃げようとすんじゃねーーー!」

ビクゥッ!
愁の大きな声に驚いて動きを止める
はぁっはぁっ…
愁はもうすぐ後ろにいる
もう逃げられない
「な、な、な、なんでしょ、しょうか?」
プッ
「なんでそんなに動揺してんの?ww」
「ご、ごめん」
「あ、のさぁ…少し大事な話が……」
すると前から人が歩いてきた
「あー、確かにぃww 」
「そんでぇ〜♪」
キャハハハハと甲高い笑い声を廊下に響かせてる
「ごめん、こっちきて」
皐は愁に手を引かれ誰にも使われていない教室に連れてかれた
「その、大事な話ってのは…」
ドキッ
「好きだ!俺と付き合ってくれ」
ポロッ
「!? なんで泣いてる?」
「そんな…嘘の『好き』なんていらない!!」
皐は教室を飛び出した
「皐っ」
何が起きたのかわからずその場にただ呆然と立っていた

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