《MUMEI》

〜魔法師サイド〜

初めて出会った時、君は身の丈に似合わない刀を必死に振り回していたね。

勝算の薄い相手でも平気で立ち向かってボロボロにやられて……
……でもまた立ち上がって。

それまでに色々な町を歩いてきたから、精錬された剣舞も何度も見てきた。

だけど君の剣が一番綺麗だった。

迷いの無い太刀筋。
不覚にも見惚れていたんだ。

鮮烈なまでに美しい君の剣を守る為ならこの命を捧げようって

その時決意したんだ。
子供のくせにって今更思うよ。

そして運命が僕らを分かつ日が来るまで僕らはずっと一緒だった。

ねぇ、何故君は悲しそうな顔をするんだい?

大丈夫。
僕はずっと君を待つよ。

何十年、何百年先の世であろうと

君をきっと見つけ出すよ。

だから………

泣かないで。

この世で一番美しき剣を振るう愛しき君へ


生きて。


* * * * *
3話も出来たのでひとまとめにしました。

シリアスって難しいなー

っていうか変換効かないと思ったらあれ、方言なのかな……?

ではでは!
如月雛菊でした!

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