《MUMEI》

それから、一時間








私は眠らず待っていた









まぁ、もう寝飽きただけなんだけど











楽しい








こんなに楽しみなひとりは 本当に久々











「槙村。入るよ」









階段をのぼる音も聞こえずに、いきなり一之瀬君の声








「……………………!」








なんて言えばいいんだろう?







どうぞ? ゆっくりしていって?










わかんない

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