|
《MUMEI》 ｢だから俺はお前とは…｣ ｢分かってます。それでも、私は先輩のそばにいたいんです。｣ ｢はぁ…分かったよ。遅刻するのもなんだし、もう行こうか。｣ ｢いいんですか。やった〜、もう大好きですセンパイッ！｣ ｢こらくっつくな！｣ はぁ…何でちゃんと断れないんだ。つか、一体全体俺の何がいいんだか開幕検討もつかんぞ。拓矢にでも相談しようにも、あいつへの女性関係の話題はタブーだし、どうしよ。 ｢ため息なんてついてどうしたんですか。こんなに可愛い後輩に抱きつかれて嬉しくないとかどんだけ最低なんですか。｣ ｢斉條ってすごいな。ある意味で。｣ ｢何がですか。あと、斉條ではなく憂って呼んでください。友達なのに名字だなんて嫌です。｣ ｢友達だからってのは関係ないだろ。まぁ、名前で呼ぶくらいならいいよ｣ ｢やった〜。大好きです先輩｣ その後もこんなやり取りがずっと続いた。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |