《MUMEI》
感激
   〜歩視点〜


ホームルームが終わり、走って麗羅ちゃんの所へ向かう。


あれ……?


何か元気ない?


視線を下に落としている麗羅ちゃんに、悲しみの色が浮かんでいるように見えた俺は、麗羅ちゃんに優しい口調で質問する。


「麗羅チャンどうしたの?元気ない?」


すると目は合わせて貰えなかったが


「別に……」


っという返事が麗羅ちゃんから返ってきた。




…………


今日初めて口聞いて貰えた!!


感激!!


俺は、嬉しさのあまり麗羅ちゃんに飛びついていた。


「やっぱり麗羅ちゃん好き〜♪」


さり気なく2度目の告白!


俺ってば、なかなかに積極的!!



すると麗羅ちゃんはボソッと言葉を零す。


「暑いから……離れて」



そんなやりとりをしていると、海と蝶野もやって来て


「栄実も混ぜて〜!」


っと蝶野が俺に飛びついてきた。


「俺も!」


そして海も蝶野に続き、蝶野に抱きつく。


一番下になっている麗羅ちゃんは


「暑いから、どいて」と言って俺らをどけさした。


麗羅ちゃんは顔をしかめていたが、頬は薄い桜色に染まっている。


ピュアな麗羅ちゃんに見とれていると、窓側の後ろ辺りに集まっていた女子達がヒソヒソ言ってるのが耳に入る。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫