《MUMEI》 お願いすることでもないかもしれない でも この親ならわからない 熱ならほっといても下がる だとか言いそうだ 「するわよ。死なれても困る」 畜生 なんの力にもなってやれない りんごを槙村にもっていくと、槙村は眠っていた 安心するような まだ話したいような でも、槙村の母に帰るといったので、素直に帰ることにした 「じゃあまたね」 槙村の母の最後の言葉だ 帰り道は 早く家に帰りたい と思った でも 少しだけ 帰りたくない と 思った 前へ |次へ |
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