《MUMEI》 ダァン! きづくと、私は目の前の机をたたいてた 思いきり 強く叩きすぎると、痛みすらなくて、感覚がないかんじなんだなあ と、おもった あ、でも やっぱり いたいな 「お前は」 「本当に私を怒らせるのが上手いね」 私は怒りのままに家をとびだした 一之瀬君に会って、看病と りんごと おかゆのお礼を言わなくちゃ そう思って、数歩あるいた 追いかけてくる足音はない 一人ぶんの足音を確認してから、また数歩あるいた 繰り返していたら、あの橋にたどり着いた 日溜橋だ 前へ |次へ |
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