《MUMEI》 多眼、単眼で何か。会話文です。 《一目くんと百目くん》 『ねぇ。百目くんはその目で困る事ってある?』 「あーうん。そうだね、かごめかごめで、中に入れて貰えない。」 『え、何それ?』 「目、多すぎて後ろの正面がバレるからってさ。酷いよね、俺ズルなんかしないのにさ。」 『あははっ、確かにね』 「あとさ、服。困るんだよね。」 『服?』 「うん。新品買ってもさ、目の穴開けるからさ、穴だらけになる。で、その服着たらさ、露出狂の変態って言われる。」 『あららっ、それはお気の毒。』 「一目くんは、その目で困る事はあるの?」 『あーうん。僕ね、今お化け屋敷でアルバイトしてるんだけど…ちょっと大変かな。』 「何をしてるの?」 『一目小僧と唐傘お化け。』 「あー、適材適所だね」 『一目小僧は、ハゲづらに小僧の格好だし、舌出すからさ、舌ツルんだよね。唐傘お化けはさ、片足だから、足ツルんだよ。フラミンゴじゃねーっての。』 「成る程。大変そうだな。」 『あとね。一目だと、ウインクが出来ない。』 「一目くん、何故ウインク?」 『見たんだよね、巨乳のナイスバディの不〇子ってお姉さんが、大怪盗の三代目に、ウインクしてメロメロにしてる話。』 「ちょ、一目くん?じゃあ、君はウインクで、誰かメロメロにしたいのかい?」 『……うん、まぁ』 「だ、誰なの?その羨ましい相手は?ぬぁー嫉妬全開だな!」 『……今、僕の目の前にいる。』 「目の前……ブハッ!鼻血出たぁぁーー。あ、痛い。目に鼻血が入ったぁぁーー。」 『ちょっと、百目くん。騒がしいなぁ、もう、ほらっ拭いてあげるから落ち着いて?』 「あ、ありがとう。一目くん。あ、あのさ…」 『何?』 「一目くんは、ウインクなんか出来なくても大丈夫だよ。俺はずっと前から、一目くんにメロメロなんだから。」 『本当に?!』 「うん。一目くんに一目惚れ!」 『山田くーん、百目くんの座布団。全部持っていってぇぇーー。』 「ちょっ、一目くん。酷い。」 なんか色々スミマセン。 前へ |次へ |
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