《MUMEI》
続き
『さあて、と。んじゃ、いきますか?』
−−−ぱくん。
「んにゃ?く、くわえた。馬鹿!止めろ!んんっ…」



俺の股間に、幼馴染み様の茶髪の頭。本当にフェラしてる。いきなりの事に、パニックパニック。慌てて彼の頭を離そうとする俺に、初めての快感が襲い掛かる。



「はあっ、んっ…」
−−−何これ、気持ちイイ。他人に舐められるって、超気持ちイイかも。
いやいや、待て待て。流されるな、俺。股間の幼馴染み様は、上目遣いで俺の戸惑う表情を見ている。彼の切れ長の眼がにやりと弓なりに曲がった。



『ひもちいーか?きもちひーだろ?』

俺の物をくわえたまま、ジュポジュポと卑猥な水音を立てて、頭を前後に振る。時に唇をすぼめて、時に軽ーく歯を立てて…。まったく何処で覚えて来たんだか…そんな幼馴染み様のテクニックに翻弄されて、俺は高みへと登り詰める。


「あっ、やべっ!口はなせっ…くぅっ出るからぁぁっ…」

『ひひから…出へよ』



幼馴染み様、ろれつ回ってねーから、本当にもう…。知らねーからな!こっちは溜まってんだから、童貞なめんなよ!ドバッていくんだかんな、馬鹿っっ。



「はあっ、い、くぅぅ…!!」

ぶるりと震えて、幼馴染み様の口内に思いっきりぶちまけちまった。うわっ、飲んでる?飲んでるよ、俺の出したモンをゴクゴクって。ちょっ、幼馴染み様、だ、大丈夫なのか?不安げに彼を見れば、ニッと笑い口をわざと開けて、舌を出す。まだ白濁にまみれた舌を。



『お前の!舐める?』
「馬鹿、やだよ。自分のなんて…不味いだろ?大丈夫か?」
『うんにゃ、旨いよ。』
「嘘つけ!」



絶対不味いに決まってる。苦くて青臭いってエロ本に書いてあったし。でも幼馴染み様は、真顔でぼそり何か呟いた。



『好きな奴のモンなら、不味くても旨く感じるんだよ!』
「は?今なんて?」



幼馴染み様は、気のせいか頬を赤くして自分のズボンのチャックを下げて自身を取り出した。彼の物は立派に育ち上がって天を突く勢いで。つまりビンビン!



『さあて、と言う事で。次、お前の番ね。おらっ、しっかりやれよ!』
「えぇ?!」



何が、と言う事なのか?やはり幼馴染み様は唐突で、俺には理解不能です。結局、逆らえずに御奉仕して不味いモンを飲み下したのでした。



『俺様のだから、不味くねぇだろ?なっ。』
「あ、いや…はははっ」



有無を言わさず、決めつける幼馴染み様に、苦笑いを決め込んだ俺。すると耳元に幼馴染み様が普段と違う、情けない声を出して囁いた。



『……鈍感。嘘でも旨いって言えよ、馬ー鹿。』
「??」



俺が幼馴染み様の気持ちを理解するまで、あと数時間。




おわり

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