《MUMEI》

目を覚ませば見慣れない天井とランプが見えた。
現代の一般住宅ではまず見ないだろう火の灯
ったランプをボーっと見ているといきなり見
知らぬ女性が覗き込んできて焦って変な声を
出してしまった。


女性「起きたんだね」


そう言って私をヒョイと抱き上げた。


「あうっあぶ(えっ!?持ち上げた!?)」
女性「見てごらんこの人がお前さんの母親さ」
「えう?(は、母?)」


慌ててそちらを見ると金髪の美人な女性が寝
かされていた。


女性「産んで直ぐに亡くなっちまうなんてねぇ。
可哀想に」
「……」


その後は色々と衝撃的すぎて固まった私はど
うやら転生というのをしてしまったようだ。

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