《MUMEI》

10歳の秋、木の実を取りに森へ行ったエレ
ナさんをカインと畑仕事をしながら待っていた。


その時、村の男性が慌てたように山賊が来た
と叫びながら村長のもとへ走っていった。
俺はエレナさんに知らせるためカインの制止
を無視して森へと走った。


エレナさんの悲鳴が聞こえ、声の方に走れば
山賊であろう数人の男達がエレナさんを取り
囲まれていた。私はエレナさんの前に飛び出した。


「エレナさんから離れろ!」
エ「シド!!どうして」
山賊1「なんだこのガキ」
山賊2「どうする兄貴、殺すか?」
山賊3「女は売るから傷付けるなよ。ガキは殺せ」


命令された山賊は気味悪く笑いながらナイフ
を向けて近付いてきた。ニヤニヤしながら近
付く男、ナイフに前世の出来事がフラッシュ
バックして重なって見えた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫