《MUMEI》
疲労は辛いよ!
一階のロビーは百近い姫達に埋め尽くされ、信
じられない光景に俺達は唖然とした。


?「あら、子供?丁度いいわ。貴方、ディオマ
ティス皇帝陛下をご存知?」
「は?」
?「貴族の服を着ているから知っているかと思
ったのだけど、やっぱり貴方みたいな子供では
知らないのね」
ロ「失礼ですが貴女は?」
?「私はレイズランドの王女ミレニアよ」
ロ「ではミレニア様は皇帝がどのような方かご
存知で?」
ミ「拝見したことはないけれど、とても優美な
方と」
ロ「ゆ、優美?」
?「あら私が聞いたのは猛々しく凛々しいと聞
きましたわ」
?「あたしはとてもセクシーだと」
ゼ「ブフッ……っ」
「(どうやったらそんな噂がたつんだよ!!)…
…ではその皇帝が我だと言ったら?」
ミ「何言ってるのよ。子供に強国であるディオ
マティスの皇帝なんかなれるわけないでしょ!」
「そうか、ではこの指輪が何か知ってるか?」
ミ「?さぁ?」
ロ「その王家の指輪。貴女方の目の前にいるこ
の方こそディオマティス皇帝陛下ですよ」
ミ「……え?」
ロ「貴女は今、陛下を侮辱しました。それがど
ういうことか分かりますよね?」
ミ「!?」
ゼ「姫さんは皇帝陛下に喧嘩を売ったんだ。無
礼者として首を跳ねても文句は言われないだろ
う。勿論他の姫さん全員もだ」
姫「「「!?」」」

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