《MUMEI》

5歳になった私は母の墓参りに来ていた。花
束を墓石の前に供えて手を合わせた。意識の
ある赤ん坊の気持ちがどれほど残酷か知った
私は2歳で普通に歩けるようになり3歳で言
葉を理解し、4歳で読み書きが出来るように
なった。周りはそんな私を嫌な目で見ること
なくむしろ神童だと褒めた。文字が読めるよ
うになってから本を読みあさり世界のことや
常識、知識を学んだ。


姿もすっかり前世の姿とは異なり髪は赤く、
瞳は黒いが眼光は鋭かった。そして体は女か
ら男へと変わり感動した。


名前はシドヴィルグでエレナさんは亡くなっ
た私の母から聞いていたそうだ。


母は金髪の美人だったため赤い髪は父からだ
ろうと悟った。父は不明で母と中の良かった
初めて抱き上げて母を見せてくれた女性・エ
レナさんも知らなかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫