《MUMEI》 私は殺気を滲ませ手を振り払った。すると突 風が吹き出て近付いてきていた山賊は後ろに 吹っ飛び、木や岩にぶつかり気絶した。残っ た山賊のリーダーは激しく狼狽えていた。 山賊「な、てめぇ魔法使いだったのか!」 「死ね」 山賊「あ、あがああぁぁ!!」 私がそう呟いた瞬間、男の体が炎に包まれ、 ドサリと崩れ落ちた。終わったと思ったが未 だ冷め止まない魔力が周りの木を燃やし始め た。 私は慌ててなんとか消そうとするがコントロ ール出来ず火は燃え続けるだけだった。 エ「シド!!どうしたの、止めて!止めなさい!!」 「あ、止まんな、い、助け」 止まらない火に自分の浅はかさを感じた。魔 法の恐ろしさを実感して、涙が溢れた。 ?「シドー!!」 突然体に衝撃が来たと思ったら強く抱き締め られた。その瞬間抱き締めるその人も魔力に 触れて体が炎に包まれた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |