《MUMEI》

兵「尻尾を出したな反逆者共め!先ずはお前ら
からだ処刑を執行せよ!」


その合図に首を切ろうと一斉に斧を振りかぶり、
下ろされた時寸前に斧がピタリと止まった。

全「「「!?」」」
「止めよ」
兵「な、なんだ貴様は!」
ゼ「ガキ、何を」
「黙れ」
ゼ「……っ!」


ゼスはいきなり口が開かなくなったのに驚いた。
それがガキと侮っていた相手がしているのだと
分かり困惑していた。周りのものも驚いた顔で
少年を見つめた。


ロ「皆の者、この方こそ前王アダンフォード陛
下のご子息シドヴィルグ様だ。この方こそ真の
王位継承者だ!!」
全「「「!!??」」」
兵「で、でたらめを!ガキを殺せ!」


一斉に剣や銃、弓矢が構えられるがお構いなし
に処刑台へと近付いていった。銃と矢が放たれ、
斬りかかってくるが全て結界に弾かれ、傷一つ
つけることは叶わなかった。処刑台へとたどり
着き、三人の縄を時無事を確かめた。

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