《MUMEI》 その頃―― ロ「何だか騒がしいな?」 ゼ「見てこようか?」 イ「必要ない」 ロ、ゼ「「イズモ!?」」 イ「主含むイオル王子、ロドリーゴ伯爵、ジオ 殿がエドガー王子に捕まり、只今幽閉されて…」 ロ「ちょっ、ちょっと待ってください!詳しく 説明をしてください!」 イ「――と言うわけだ」 ロ「……で、シド様は今牢屋にいるって?」 イ「主から言伝『危なかったら助けろ』」 ロ「あの人には今の状況は危なくないのか…… ?誰です」 フ「私ですフィオナです。あの先ほどの騒ぎで イオル様が戻ったって聞いて、私……」 ロ「でしたら会ってみてはいかがです?ゼスを ご同行させますから」 ゼ「おい、勝手に」 フ「本当ですか!?私、いざ会えると思ったら 緊張してしまって……ゼス様お願いします」 ゼ「う、わ、分かりました」 ロ「さて、私はシド様の元に行きますか。イズ モ、牢屋の場所を……っていない!?」 いつの間にか消えたイズモに肩を落とし仕方な く自力で牢屋に行くことにした。 イオルの自室―― イ「くそ、これではあいつの言いなりだ……ん ?なんだ」 苛ただしげに自室を歩き回っていると扉の方か ら声が聞こえた。 兵「―…ちょっとだけですよ」?「ありがとうございます。イオル様入っても よろしいですか?」 イ「どうぞ」 入ってきたのはおしとやかな姫君だった。姫と 目があった瞬間トクンと胸が高鳴った。 前へ |次へ |
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