《MUMEI》

学校で買ったミルクティーを一口のんで、橋を離れる









一之瀬君が来ない









「もう三十分だよ」









まだまだ待ってられるけど





一之瀬君がこんなに遅刻なんて








何かあったにきまってる










一之瀬君の家に行こう

















「知らないんだよなあ、何も」









そう






思えばなにも知らないんだ、何も

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