《MUMEI》
2
い、一応様子をみよう。

明日は、学校がある…。


あいつとは、隣の席だ。


いくらでも話題にだすチャンスはあるはずだ。



…てゆうか、俺あいつのことなんて呼べばいいんだ…?


最近は、む、とか呼んでいるが…


女子はそれで傷ついたりしないのか…?



それで…つてのはつまり…。


あいつの名字の後ろに「む」を付けるだけで、避妊具になるんだ…。



嫌…がってはいない…はずだ。



俺がいつも

「む、さん!」

って呼ぶたびに笑顔で

「なに?」

と返してくれているし…。


いや、まて。

笑顔はただの、上辺の顔で…下は…

だめだ。
怖い。


なら…
なら、なんて呼べばいいのか??


名前か??

それとも…名字?


あー。わからんっ!



聞いてみようか…?


だめだ!


恥ずかし過ぎる!


いや、あいつに話すのが恥ずかしいのでは、ないんだよ?



ただ…

そんなことを聞くなんて…って
思われたくないんだ!



明日は一旦「お前」で呼ぼう。


決まりだ

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫