《MUMEI》
【超短編】君のくせに。
同じクラスの君と付き合いだして数ヵ月。
付き合う前と何ら変わらず僕はちょっと不満。

相変わらず女子と親しそうに話してる、君は笑顔で。

【嫉妬】

その言葉がいつも脳裏によぎる。

* * * * *
「何してるんだ?」

昼休み、中庭。
このベンチが僕の定位置。

いつも決まって君は僕に会いに来る。
何事もなく隣に座って、パックジュースを飲みながら横目で僕を見る。

「何って……何でもないよ。」

「ふーん、そういやさぁ……最近ずーっと教室で俺の方を見てねぇか?」

「え……?」

「構って欲しいとかー?嫉妬してるとかー??」

口角が上がっている。
策士だ、と思いながらも図星で反論できない。
ただ下を向くだけ。

「………ごめんな、寂しかったろ?」

「え……」

出てくると思っていなかった、予想外の言葉に顔を上げる。

と、同時に僕の顔は君の胸にすっぽりと埋まっていた。
君の香りが全身を包んで、心地いい。

ー君のくせに生意気だ。ー

『心臓が張り裂けそうなのはきっと君のせい。』

『嫉妬するアンタも悪くないかも。』


* * * * *
反省しない人間、如月雛菊ですよー

1話消しました。すいません。

長らく放置してました…
決して忘れてた訳じゃ無いんですよ;;
ただ、ネタが無かったというか………
毎回ネタが無いって言ってる気がする……。

ではまたー

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