《MUMEI》
勘違いと申し出
〜リビングにて〜

「僕は結城秋人と言います」
「ハイハイ、どうも結城君
で、何でお前が生きてんだ?」
「は?何を言ってるんですか?」
結城はこれ以上訳の分からないことは無いというような顔をしている
「え?だって俺たちが跳ね返した攻撃を喰らって死んだんじゃないか」
「何を言っているんですか、自分の攻撃で死ぬわけないでしょう」
「そうだな、言われてみれば…ん?
じゃあ、あの時した髪の毛を燃やしたような匂いは何だったんだ?」
「さぁ?ビニールにでも当たったじゃないでしょうか」
ビニール?そんなものが道に転がっていただろうか?
「まぁいいや
お前は何をしに来たんだ?」
「君たちのチームに入れてもらうために来た」
「はぁ!?」
何考えてるだコイツ?
殺そうとして負けたらすぐ仲間にだと?
「ちなみに僕は既にチームのリーダーです
まぁ二人しかいないですがね
とにかく僕を入れればもう一人もセットでお得って訳です
どうしますか?」
「へぇ…で、そのもう一人ってのは何の能力者なんだ?」
「そう来ると思いましたよ
彼女の能力は…

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