《MUMEI》 「ほんで、どうしたん?何かあったんかね。」 「いや、今日ひまだったから。」 「そうなん。じゃあゆっくりしていき。」 お母さんは私にお茶をだした。 やーいお茶だ。変わらんとなぁ。 久々のなまりにまた少し感動した。 「いや、でもゆっくりは出来ん。一時間くらいで帰るよ。」 「そうなんか。まぁ、仕方ないなぁ。」 お母さんはボーッとしてる人だ。 家事はてきぱきこなすのに、他の事はてんで駄目。 昔からかわらない。 「あ、お父さんに挨拶するわ。」 微笑んでから、お父さんの方を向く。 もうほほえむことしか出来ないお父さんは、いつもと同じ場所にいた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |