《MUMEI》 「大学行ってさ、公務員なるの?」 「……とーさん?」 「ん。」 七生は口をモゴモゴさせている。 「勉強したくなったんだ。特に英語。」 「あんなに寝てたのにね?」 勉強したい なんて七生の口から聞けるんだ。 「目的の為だから、楽しいって思い始めたし。」 七生は真っ直ぐと月を見上げた。眩しいくらいに。 「七生はいつも俺の先に行くね。」 前へ |次へ |
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