《MUMEI》

「そこをどけ」
「ひゃっ」
「な、なによ」
「うるさいぞ、ゾンビ女俺の女に手一本触れるな」
「は、なに勘違いしてるのなにもいかがわしいことはしてないわわたしは」
ゾンビ女に指を差され
「この女に復讐しに君臨したのよ」
なに、このおかしい二人
私は、この場から逃げ出すことも考えたが
落とし穴に、締め付けられて
抜け出すことができない
「復讐だと?ふざけるな」
でも、この声聞いたことがある
懐かしい声
「あ、あんたは翔!」
「っ…」
「なに、あんたらどういう関係よ痴話喧嘩ならよそでやりなさいよ」
「とりあえず、この女を倒すことが先だ」
「って、それ以前に私はどうなるのよ」
「あんたは、ここで一生過ごしてなさい私の直樹を奪った罰よ」
「って、またなんか勘違いしてない」
「してないわ」

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