《MUMEI》

あれこれ、たった一人のアシ小松とつべこべだべりながらも
原稿はすべて終わった
「よし、よくやってくれた」
「あっそ」
「で、コホン松下お前、編集長にタメはないだろ」
「アーないね、ごめんね」
「これだから、専門学校卒は」
「なんかいった。」
「いや何も」
「松下、おまえ大学行くか」
「は、私すでに専門学校で専門士の資格取ってるんで
短大卒みたいなもんですよ」
もとから、私は漫画家になりたかったんじゃない
いい加減自由になりたい
こんない、不況のご時世に
社会という名の牢獄から出してくださいなんて
富士山から飛び降り自殺をするぐらい
大規模でスケールの大きいことだ

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