《MUMEI》
終わった日
携帯の着メロで目が覚めた


『うっせぇーな…、誰だよ?』


携帯の画面には
[岩井フミト]と表示されていた


『フミトかよ、どうせバイト変われとかだろうな』


ユウキはダルそうに携帯を手にとった

『うぃっす、どうしたの?』

ユウキは寝起きの声で言った


『お前…、新聞かニュース見たか?』


『バカだな、俺は今を生きてる人間だからそんなものは見ないんだよ』

ちなみにユウキは馬鹿だった


『それよりフミト、声のトーンがいつもより低いぞ?彼女にフラれたんだろ?』


『………だ』

フミトが呟く

『へっ?もう一回言って?』

『ルナさん…死んだ』

『はぁ?お前寝ぼけてんじゃねーの!?』

『良いから新聞見てみろよ!』

フミトが怒鳴った


ユウキは何とも言えない気持ちで朝刊を見た

『う…そだろ…』


知らないうちに携帯を落としていた


新聞を読み返す

そこには確かに書いてあった


[先日、九月二十四日十八時頃 信号無視の大型トラックに跳ねられ二十歳女性死亡、佐藤ルナ]

目の前が真っ白になった

思考が停止した



すると声が聞こえた


『おい!!聞いてんのか!?』


携帯からフミトの声がした


ユウキの思考が回復した

次の瞬間

『こんなの信じねぇ!』

叫びながら新聞を破いた


『あり得ねぇよ…』

力なく呟いた

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