《MUMEI》

「・・・」
私は、いつの間にか
事件現場の一つ隔離病棟五号室にて
眠りについていた
「あれ、」
事件現場のあたりを見渡すと
先ほどの、物騒な死体や血痕などはなく
ただの隔離病棟兼空き部屋だ
「あれ、夢だったのかな」
「ううん、違うそれは現実」
か弱い声の主に
目を向けた
「ひい!あなたは誰」
私は、そのか弱い声の主が
血みどろの少女
「私がこの、事件すべて片付けた
あなたは、さっきの殺人現場をみて驚愕のあまり
気絶してたの」
「そんなの、誰だって気絶するでしょで、なんであなたがここにいるの」
「警察は私を見逃した、本来逮捕されるはずの私を
いなかったかのように、この事件は
消しゴムですべて消されました」
「消しゴムでって何でもたとえをつかっていいと思わないで」
「そうね、なら」

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