《MUMEI》 飲んで飲んで、夕方にはもう酔い潰れていた私は、その後寝てしまったらしい。 起きたら、自分の部屋にいた。 「……………ん…。」 頭が痛い。 ? なんだ? 独り暮らしだったはずなのに、人の気配がする。 あ、奈津子かな。 「奈津子ー?」 寝返りをうってから、台所で何かをしているらしい奈津子を呼ぶ。 私の部屋には時計がないので、携帯を見てもらおうとした。 「奈津子じゃないよ。残念でした。」 声が随分と低くて、妙に男っぽい。 「…………は。」 頭痛も忘れ、あわてて起き上がった。 赤崎君が立っていた。 「おはよ。」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |