《MUMEI》

――――――私、高杉 あこ。今日から高校生。


そして、今世紀最大のばかです。

中二の時、テストが全部破壊的な点数で。
一桁カーニバルで。
勉強しようとかおもったことなくて。
もうむしろ圏外で。
勉強とかゆう電波受信してなくて。




親友の玲子にぶたれた。
(今でも覚えてる。すごくいたい。)



『いい加減勉強しないと高校"あの高校"しかはいれないよ。』

そうゆわれた。



だから、正直にゆった。







『だいじょーぶだよ、だってまだ中学四年間あるじゃん。』







――ぶたれた。


『中学は六年生なんてないの!本気で大丈夫!?
3年生まででしょ!?来年はもう受験だよ!?』



でもよくわかんないからとりあえず、ビックリした顔してみた。








――ぶたれた。




『……はぁっ、もういい!とりあえず勉強教えてあげるから!これ以上ぶたれたくなかったら、ちゃんとやれ!』




ってゆわれたからがんばってみた。

そしたら、何となくできるようになってテストのときに自信満々でやったのに、一桁オールフラッシュで。

変化なしで。

とりあえず心おれた。


そして、なんとか受験まで必死に勉強して30点とれるようになった。

よっしゃあとかおもったけど、けっきょく玲子が言う"あの高校"に入れるくらいのレベルしかいかなくて。

別にどこでもいいやとかおもってたけど。


でもまさかこんな学校だと思わなかった。

受験当日までしらなかった。


"あの高校"――――つまり私が今いる、ここ、藤波高校がこんなに素晴らしい不良高校だったとは。

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