《MUMEI》

あれから、長々しい面接は終わった。
私が漫画家をやめ、行方をくらましてから
一週間。
私は、今、長野にいる
「ふー、都会の喧騒とは全く違うな」
私は、ずっと幼いころから
自分は何になりたくて、何が向いてるのか
わからない。
それは、大人になった
今も、自分の才能がわからない
漫画家は、家計の都合上
就いた職業。
専門学校は単なる大学進学と、就職の逃げ道ていどにしか
思ってない
むしろ、ここで勝手に漫画家を辞めて
ニートの道を走り続けている
よりも、普通に大学に進学したほうが
よほど無駄な時間を使わずに済んだ
と、今更後悔した。

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