《MUMEI》

「これで、すべてを証明できるでしょう」
謎の少女は、血痕が大量についた刃物を私に向けた
「はあ」
「なに、引き下がってるの私が怖いのあなたなら、私を隔離病棟に永遠と閉じ込めておくことぐらい
簡単でしょうに」
「・・・」
「ねえ、どうせ、私には誰もいないもの
私が犯罪を犯しても
保証人はだれもいない
私は、更生できないから」
「とりあえず、落ち着いて」
「いや、私はあなたを殺す」
「はあ、」
「あなたは、あなたがママにママにママに
見えるの」
すーと、ただ空気だけが惨劇の隔離病棟に
通り抜ける
「ママって」
「ママ、早く死んで」
少女の目は
先ほどのはかない、なにかに追われている怯えている
視線ではなく
明らかに、私に殺意の意思を込めていた

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫