《MUMEI》
試合相手
戦況は勇が思ったより悪かった
勇の試合で勝つか負けるかが決まるのだから
勇は
「はぁ〜」
と、溜め息を吐く
で、紅と入れ替わる
「しょーがねぇなぁ」
(勝ってよ?)
(俺が負けると思ったか?)
紅は横をチラっと見る
隣にいた今だけのチームメイトは
紅の目を見て驚く
(俺の時は目が赤いんだったな・・・)
と思い目を背ける
敵チームの大将を見る
いかにも見かけ倒しな相手だった
相手と向き合う
「お前、ただの代理なんだろ?
 よく大将で出てきたもんだな」
紅はドス黒いオーラを出しながら
「お前ほんとに大将か?
 弱そうだけど…」
(紅!挑発しちゃ駄目だって)
(向こうが先に言ってきたから
 いいじゃねぇか)

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫