《MUMEI》 「あーあ、また帰ったわよ」 「そんなに私が作ったパンケーキまずいんですかね」 「どれどれ」 「樹里、汚い」 樹里は、パンケーキの残飯を一発で平らげた。 「どうですか」 「ぜんぜん、おいしいよ」 こいつの名前は、安西 樹里、味覚音痴、客のメニューさえも一発で平らげる 超絶フードファイターだ、いやモンスターといっても過言ではない。 そして、もう一人うちの専属シェフ、竹達 美優 超絶辛党、ランチプレート以外にも、お菓子でさえ塩を大量に入れる 超絶味覚音痴 「だいたい、塩や、こしょうをふんだんに使った パンケーキなんて誰が好むのよ」 「でも、最近のはやりですよ」 「はあ、はやってんのはあんたら味覚音痴だけでしょ ごく普通の一般人が食べる味とは かけ離れてる」 「むう、」 「そうだそうだお前ら真面目に作れ」 「材料の無駄なのよこれが」 前へ |次へ |
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