《MUMEI》

〈クロード?〉
ク〈は、はい!〉
〈罰はもう受けたんだ、正直に話せ〉
ク〈はい。陛下はエルフの里を知っていますか
?〉
〈……確か、エルフの聖地と言われているエル
フしか知らない場所だとか〉
ク〈里には掟として純血のエルフしか入ること
は許されず、それは他の部族でも同じです。そ
の為、行き場を無くしたハーフの者達が集い、
1つの集落を作りました。理想郷「セア・リア
レーテ」と言います〉
〈そうだったのか……〉
ク〈しかし、エルフはプライドが高い。ハーフ
と言えどエルフでもあるため我々はエルフの里
で暮らしたがっていました。そんなとき、女王
が我々の前に現れたのです〉
〈女王……?〉
ク「エルフの里の女王・アルテナティティ様と
言う方で、女王は我々にある指令を達成すれば
里への永住を許すといわれました」
〈指令……もしかして俺を殺すことか?〉
ク〈ち、違います!それは誤解なんです!!〉
〈誤解?〉
ク〈その……自白剤を飲ませようとして……間
違えて毒薬を…〉
〈自白剤……?何故そんなものを〉
ク〈女王の指令が各地の王にランドルシアの情
報をどれだけ持っているかを調べてくることと
……、「ノビルーニオの真実」を知るものを殺
せと〉
〈ランドルシアとは、かつてこの国と対となっ
ていた王国の事か?その「ノビルーニオの真実」
とは何だ?〉
ク〈私も詳しいことは何も……ただ、これを伝
えたときの女王は悲痛な面持ちでしたから、何
かよくないことが起こった事を指しているのだ
と思います〉
〈……そうか〉

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