《MUMEI》
秘密
浅野さんに相談してからはなんとなく浅野さんが気をつかってくれているのがわかる。
出来る限り一緒に行動してくれるし、心配してくれる。やはり優しい人だと思った。
佐山さんはあれから話しかけてはこなくなった。浅野さんがそばにいるせいか二人きりになることも少ない。
本当に浅野さんに感謝しなければいけない。休憩時間が浅野さんと一緒になり、浅野さんにお礼をいった。
「いつも気にかけて頂いてありがとうございます。」「いいのよ。全然。」と浅野さん。すると浅野さんと一緒にカフェテリアの事について話だした。
バイトは楽しい?とか江島さんはちゃん指導してくれている?とかその他にも沢山話した。不意に速水さんの話しになった。「速水さんってカッコいいですょね。」「そうかしら?私はあんまり思わないけど」と浅野さん。ちょっと笑えた。
「知ってる?速水くんの事」「えっ!?なんですか?」「なんかね子持ちの女性と付き合っているんですって。」「そうなんですかぁ?!うわーすごいですねぇ!」
菜々はちょっとびっくりした。カッコいい人だと思っていたけどまさか子持ちの女性と付き合っているとは。世間は広い。
恋愛は自由なので口出しはしないけど、ヘビーな内容だ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫