《MUMEI》 僕らの責任。「うああああああああああああああ」 響介が襲われ、美鶴が傷ついた。 「くそ……!くそ……!くそぉぉぉおおおお!!!」 何も……できなかった……! 地面に握り拳を打ち付ける。血が滲む。でも不思議と痛みが感じられない。 「やめろ、神名」 新斗が現れた。 「くそ……」 新斗が無理矢理『俺』の腕を掴む。 「自分を責めるな、神名」 新斗が言う。 「俺のせいだ!俺が響介やみんなを……巻き込んだんだ……!」 みんなは関係なかった。『俺』が巻き込んで、響介の将来を奪った……。 「お前は悪くない……。悪いのは、ボクの方だ」 新斗は呟く。 「大丈夫だと言った。だが、やはり危険だった。ボクの無責任な言葉を信じ、響介は襲われ、美鶴が傷ついた……。ボクの責任なんだ……!」 ちくしょう……、と新斗は涙を流す。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |