《MUMEI》

「野上さんその傷何かあった」
「いいえ、なにも昨日こけただけです」
「こけたにしても傷が鮮明で刃物か何かに切られた感じよ」
「ちがうってば」
担任は、私がどなると
黙り込んだ
「まあ、いいわ突っ込むのはここじゃないわ実はねここ数日
クラスメイトから何度か野上さんの状況について
話を聞いてるの」
「は、なに勘違いしてるのよくわからない」
「それに先日数学の清水先生が野上さんのお母さんを見たらしくて
なにか暴力団関係の人間らしいわ」
「あのー話が大きくなりすぎてよくわからないお母さんは
暴力団と何のつながりもないですよ私の家自体ごく普通の一般家庭です
だいたい、暴力団家系なら
私は公立中学校にいませんよ」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫