《MUMEI》
1{ニックによる一人語り}
親父との思い出、特に無し。いや、ひとつあるわ、書士隊に入りたいって言ったら殴られた。それだけ。気が付いたら居なかった。書士隊に入るために家を飛び出して帰ったら消えていた。家も何もかも。
 ケレン書士隊。それが俺、ドイ・ニコラス・ケブラジーニョが所属する書士隊養成チームの名前である。ここは、いい。なんといっても、チームも奴らがいいやつばかりだからだ。…まあ、うるせえじじいがいるけどな…
「おいニック!ニック!」…はあじじいが俺のことを呼んでるよ。ったくしょうがねえから、あとはこのスケルトンカメラが話を追いかけてくれるさ。それではさようなら。

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